狛江市乳がん患者会カモミール
池田紫先生(以下むらさき先生)インタビュー連載④
「マンモグラフィーは被爆するから、受けない方が良いのですか?」
カモミール
―むらさき先生、良く聞かれます「マンモグラフィーは被爆するから、受けない方が良いのですか?」という疑問についてですが、ずばり、マンモグラフィーは、被爆するから受けない方がい良いのでしょうか?
むらさき先生
―そうですね。確かに、マンモグラフィーは放射線を使用して、お胸の中の状態を見るわけですから、1回あたりの実効線量0.05~0.15ミリシーベルトと少量ですが被爆しますが、ガイドライン(下記参照)が決められていますので安全です。
40代以上の女性が、マンモグラフィーを受けることにより、受けない人に比べて、生存率が20%ほど上がるというデータもあります。是非、40歳を過ぎた場合は、早期発見早期治療の為に、乳がん検診は受けて頂きたいと思います。
また、ご心配との声をお聞きしますが、例えば、私達は日常、宇宙や大地から放射線を浴びており、その量は、年間24ミリシーベルト程度です。ですから、年1回のマンモグラフィーによる放射線量は自然界から受ける量の、1/50~1/20しかありませんから、検診を受けても問題がありません。マンモグラフィー1回の撮影で浴びる放射線量は、ちょうど、東京―サンフランシスコ間を飛行機で往復する間に受ける放射線量(0.076ミリシーベルト)と同様の値ですからね。
カモミール
―そうなんですね。飛行機でサンフランシスコと日本の往復と同様位の放射線量なんですね。
その他、乳がん検診で、気を付ける事はありますか?
むらさき先生
―若い人の乳がん検診は、エコーの方が良いと思います。理由は、若い身体だと、乳腺濃度が濃くマンモグラフィーが有効に働きにくいということなどや、精神的なダメージも理由に挙げられます。
最近、若い30代の女性も乳がんに罹患するようになってきました。40歳以上の女性の定期的なマンモグラフィー検診は、国でも無料クーポンが配布され推奨されていますが、30代以下の女性の検診については、まだ確定した数値はでていませんが、マンモグラフィーよりも、エコーの方がよいと勧めています。医師の判断に従って受診をして欲しいと思います。
カモミール
―むらさき先生、今日も、わかりやすいお話を頂き、ありがとうございました。
狛江市における乳がん検診受診率は、無料クーポンを配布していても、5年連続12%しかありません。つまり、100人いたら、88人は無料クーポンが配布されていても、乳がん検診を受診していないという事です。
今の日本では、40代以上の女性12人に1人が乳がん罹患者です。私達は、自分達の経験を踏まえ、早期発見、早期治療をして、元気に社会に復帰してもらう人を増やしたいと思って、活動をしています。
今日は、みんなが聞きたかった「マンモグラフィーは被爆するから、受けない方が良いのですか?」についてお伺いしました。
先生、ありがとうございました。
次回は、インタビュー連載⑤「自己触診~自分のお胸を触って、身体の変化に気付こう!」というタイトルにて、お話をお伺いしたいと思います。
今日は、ここまでお読みいただきありがとうございました。
是非、今後の連載を楽しみにしていてくださいね!
ご一緒に、乳がんを乗り越えましょう!
私達は、コロナが収束しましたら、乳がん患者会のお茶会を予定しています。
また、お知らせをいたしますので、よろしければ、個別メッセージにて、お茶会参加希望とご連絡を下さい。
お待ちしております☺
今日も皆様にとって、カモミールのように爽やかな一日となりますように🍀
狛江市乳がん患者会カモミール