第3回池田紫先生インタビュー

【池田紫先生(以下むらさき先生)インタビュー連載③】


「最新の乳がんクリニック事情 ~大学病院との連携~」


カモミール
―むらさき先生、前回は、身近な相談相手としてのクリニックを目指す熱い想いをお伺いしました。今日は「最新の乳がんクリニック事情~大学病院との連携~」と題し、色々とお伺いしたいと思います。
最新の乳がんクリニックと、旧来のクリニックとの違いは何でしょうか?


むらさき先生
―最新のクリニックは、そのクリニックによって違いはありますが、カルテデータベースを大学病院と連携して持ち、持ち場持ち場で患者さんに最適な医療の提供を始めているという事です。


カモミール
―それはどういったことですか?


むらさき先生
―私は、2018年に昭和医大乳腺外科から独立したクリニックを立ち上げましたが、現在でも週に数日、昭和医大でも患者さんを診ていますし、手術もします。これは、現代における食生活の欧米化や環境ストレスなど多くの原因が重なり合い、乳がん患者が増加しているなか、大学病院が飽和状態にあります。そこで、患者さんは長時間の待ち時間が発生し、また、本当はもっと話を聞いてもらいたいのに、なかなか治療結果以外の事をゆっくり相談できないという、ジレンマを抱える状況になっています。
私は、たとえば薬の処方などについては、医療カルテを共有し、クリニックで出来ることはクリニックで行う事で、医療の分担が進むだけでなく、患者さんの満足も上げることが出来るんですよね。
そこで、最新の乳がん専門クリニックのトレンドとしては、大学病院とのカルテの共有化と分業が挙げられると思います。誰でも出来るわけではありませんが、このようなスタイルは、私と同時期に独立した仲間も同様に行っています。


カモミール
―なるほど。大学病院との連携が、乳がん専門クリニックのトレンドとなっているわけですね。それは、心強いですし、あの、待ち時間(◎_◎;)。本当に3時間も5時間も待って、薬の処方に5分とか、ありますよね。こうした分業が進むことで、時間も有効に使えるようになることは、私達患者にとっても大変良いことだと思いました。
みなさんも、クリニックを選ぶ際の参考になさってくださいね。
今日は、「最新の乳がんクリニック事情 ~大学病院の連携~」についてお伺いしました。
次回は、インタビュー連載④「マンモグラフィーは被爆するから、受けない方が良いのですか?」という多くの疑問についてお伺いしたいと思います。

 


今日は、ここまでお読みいただきありがとうございました。
是非、今後の連載を楽しみにしていてくださいね!
ご一緒に、乳がんを乗り越えましょう!
私達は、コロナが収束しましたら、乳がん患者会のお茶会を予定しています。
また、お知らせをいたしますので、よろしければ、個別メッセージにて、お茶会参加希望とご連絡を下さい。
お待ちしております

 

今日も皆様にとって、カモミールのように爽やかな一日となりますように
狛江市乳がん患者会カモミール

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