第2回池田紫先生インタビュー


【池田紫先生インタビュー連載②】

「私の目指す乳がんクリニックとは ~身近な相談相手になりたい~」


カモミール
―池田紫先生(以下むらさき先生)は、2018年独立されクリニックと大学病院と両方で治療をされています。とても大変そうですが、なぜ独立をされたのですか?先生の目指される乳がんクリニックとはどのようなものか、教えてください。


むらさき先生
―女性の健康を守りたいという思いから、乳腺外科医を選び、女性として家庭と仕事の両立をしながら、昭和医大乳腺外科医として、100以上の手術に立ち会い、患者さんと向き合ってきました。大学病院は、充実した症例研究と治療を行い、多くの患者さんを助けてきました。でも、ある時、気付いたんです。大学病院は、とても忙しく、なかなかゆっくりと患者さんの話を聞いてあげられない時もあり、本来自分がしたかった“患者さんに寄り添った医療”とは、少し違うと。今、乳がんになられる患者さんは、日本人女性の30歳以上で12人に一人といわれています。それほど多くの罹患者がいるのに、巷では、インターネットで間違えた情報があふれ、それを信じて、ずいぶん進行してから来られる方もいたりと、もっと、気軽に相談ができる場所が必要だと思ったのです。


カモミール
―それで、大学病院から独立され、五反田にクリニックを開設されたのですか?
本当に、むらさき先生のクリニックは、カフェみたいに入りやすく、カッコよく、居心地が良くて、病院だという事を忘れてしまうほど、親しみやすいクリニックですよね。


むらさき先生
―ありがとうございます。私が、目指すクリニックとは、まさに、敷居が低く、わからない事や不安なことについて、患者さんが話しやすく、こちらも丁寧に相互に意見を言い合える関係づくりが出来る場所づくりでした。


カモミール
―なるほど。たしかに、私達も乳がん経験者、サバイバーですが、最初に、乳がんを宣告された時、本当にショックで、「もう私は死ぬのかな」など思っちゃいましたよね。結構、こういう声は、聞きます。


むらさき先生
―そうなんです。だから、最近の問題点は、インターネットなどで、間違った情報が多く流されていますので、自己判断をして、不安になられたり、治療が遅れたりという事が多くあることなんです。だからこそ、入りやすいクリニックを作り、少しでも早く治療を始めて欲しいと思って始めています。


カモミール
―たしかに。私達にとっては、専門家によるアドバイスを早期に受けることにより、「治験に基づいた正しい治療法の選択肢が増える」という事につながるんですね!


むらさき先生
―そうなんです。ステージ1であれば、今はもう96%と100%近い確率で生存できる時代になっていますからね。


カモミール
―なるほど。むらさき先生のようなクリニックが、もっと沢山出来るとよいですね。
まさに、狛江市乳がん患者会カモミールが、多くの乳がん宣告を受けた患者さんからお伺いする、大学病院の敷居の高さや、待ち時間の多さによる敬遠される理由を、すべて解消してくれるようなクリニック、、、。“身近な相談相手”というのが、むらさき先生の目指すクリニックということですね。
では、次回は、インタビュー連載③「最新の乳がんクリニック事情~大学病院との連携~」についてお伺いしたいと思います。

 


今日は、ここまでお読みいただきありがとうございました。
是非、今後の連載を楽しみにしていてくださいね!
ご一緒に、乳がんを乗り越えましょう!
私達は、コロナが収束しましたら、乳がん患者会のお茶会を予定しています。
また、お知らせをいたしますので、よろしければ、個別メッセージにて、お茶会参加希望とご連絡を下さい。
お待ちしております☺
今日も皆様にとって、カモミールのように爽やかな一日となりますように🍀
狛江市乳がん患者会カモミール

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